おもちゃ屋店主のacoです
精神保健福祉士×保育士の店主が綴る 仕事と子育ての話
子育てのこと

この1年、がんばってきたこども達への、クリスマスプレゼント

こんにちは、にじのおもちゃ屋Regenbogen店主のacoです。

今日は12月25日!クリスマス!

みなさんは、今日をどのように過ごしているでしょうか。

今年、我が家ではこども達は初めてサンタさんにお願いごとをしませんでした。

サンタさんのシステムを知っている娘は、欲しいものはおばあちゃんや親戚のおばちゃんがくれると言っているから大丈夫、と言い、

息子は、ひと月ほど前におばあちゃんと出かけた際、予定外におもちゃを買ってもらってしまい、自分から「サンタさんにはプレゼントもらわなくていい」と言ってきました。

なので、特に深堀はせず、「そうなんだね、わかったよ~」と受け止めておりました。

でも、本当はこどもたちが我慢しているように感じました。

娘は私の懐事情を心配できるし、息子は本当はほしいものがたくさんあるのです。

ほしいものがないなら、無理に買わなくてもいいとは思う。

だけど、1年間こどもたちを見てきた母としては、こんなに頑張っている子が、我慢をした結果、本当にサンタさんが来なかったら寂しいな、とも思ったのでした。

こども達の頑張り。

それは、毎日何かを作ったり、お話の世界に入って冒険したり、時々きょうだいでケンカして泣いたり、自分たちで考えて仲直りしたり、そんなこと。

試行錯誤して積み木を並べたり積み上げたり、小さな穴にボールが入る仕組みを何度も微調整したり、何かを切ったり貼ったりしてペットやお部屋や装備を作ったり。

美しい色を並べて、季節の作品を作ったり、誰かのために絵や物語を描いたり、楽しいお話を一生懸命伝えてくれたり。

何度も何度もボールを投げてボス(カップをボスに見立てたりして)を倒したり、帰ってくる家族を待ち伏せして順番こに脅かしたり、木の実や落ち葉を拾って毎日お土産を用意してくれたり。

こどもたちのそばにいて、彼らはいつだって何かを考えていたし、楽しいだけじゃない、苦しい、悲しい、怒った、そんな感情も味わっていました。

ママの隣の席をめぐっては何度もケンカをして泣いたし、お互いに意地悪もした。時々ママに怒られて、二人で悲しい思いも分け合った。

些細なことで笑いが止まらなくなったり、眠っている間にぎゅーってママにくっつくところも、私はとても幸せな時間だった。

毎日ちゃんと心も体も生きていて、1年を過ごしてきた。

幼稚園や小学校でも、こども達なりに、いろんなことを考えて過ごしてるんだろうな。そんなふうにも感じました。

自分がやらなければいけない役割や、守らなければいけない社会のルールも、ちゃんと考えられるようになったり、ちょっと先の将来のことまで考えて、自分で選択できるようになったりもしました。

そして、家族で困っている人がいれば助けあったり、譲ったり、ねぎらったりして過ごしてきました。

私は、そんな1年のこども達の姿を、素敵だなぁと思っています。

こども達と無事に過ごせた1年が、とても尊くて愛しいと思っています。

何かの賞を取ったり、通知表の成績じゃなく、誰かに褒められるようなことじゃなくても、私はこどもたちは本当によく頑張っていたと、心から思っています。

今年は、私も店舗を始めたりして慌ただしく、こども達には「ごめん…!」と何度言ったかわかりません。

それでも、いつも「お仕事頑張ってね!」と送り出してくれるこども達には、本当に助けられたことばかり。

きっと世の中のこども達はみんな、毎日を生き、成長している。

だから、そんなこども達が楽しいクリスマスだといいな、と心から思っています。

さて、そんなこんなで、こども達になにかサンタさんとしてプレゼントしたいな、と思った母。

こども達には内緒で、一つずつプレゼントを用意しました。

普段のこども達を見ていて、きっとこれが嬉しいプレゼントだろうな、というものを選びました。

“必要なもの”ではなくて、今年は“嬉しいもの”を選びました。

“嬉しい”が、今の私のこども達に“必要な物”に思えた、というか。

朝目覚めたこども達は、サンタさんからまさかプレゼントが届いているとも思っておらず、「朝ごはん~」と通常通りの朝を始めようとしていて、プレゼントらしきものを見つけたけど自分たちの物と気付かず笑

仕方なく「これさ、だれのプレゼントなんだろ?」と言うと、「え?これあけていいの?」「もらっていいやつなの?」とだいぶ困惑。笑

「あけてごらんよ」といって、一つずつ包みを渡すと、二人とも嬉しそうに包みをあけて喜んでくれました。

特に息子は、「え、サンタさん欲しいって言ってたもの覚えててくれたんじゃない?!」と大はしゃぎ。見ているこちらまで嬉しい気持ちになります。

娘は、用意したのがママであることを知っていて、小さな声で「ママ、ありがと」と言ってくれました。

娘はそのプレゼントを連れて、今日はおでかけ。

もうすぐ1年が終わります。

この1年に感謝して、こども達と幸せな気持ちで新しい年を迎えられたらいいな。

こどもたちの毎日は、いつだって忙しくて、いつだってその子なりの一生懸命があって、その子なりの成長がある。

つい、目に見えやすい評価や出来事で、こどもを褒めてしまいそうになるけど、そうじゃない部分もちゃんと見つめていたいなぁと思います。

1年間、本当によく頑張っていたよ。あなただけの心と体が生きていて、とても素敵だったよ。

そう思いながら、1年を終われたらなと、思います。

みなさんの1年も、穏やかな気持ちで終えられることをと願っています。