おもちゃ屋店主のacoです
精神保健福祉士×保育士の店主が綴る 仕事と子育ての話
子育てのこと

娘と息子に謝った今日。

こんばんは。

にじのおもちゃ屋Regenbogeon店主のacoです。

今日、私は娘と息子に謝ったことがあるんです。

今日は、息子の個人懇談会があって、担任の先生とお話をしてきたんですよね。

息子なりに成長した部分もありつつ、「気になるところは…」と先生が話を始めた内容は、以前に比べて些細なことで泣くことが増えた、という事でした。

実はこれ、私自身も感じていたんです。

本当に些細な、クイズの答えがわからなかったとか、じゃんけんで負けたとか、そんな事ではあるのですが、前はそこまでじゃなかったのに、最近になって泣くことが増えてきた。

「何か心当たりはありますか?」

と、先生に質問されて、私の頭に浮かんだ理由は2つ。

1つは、できる事やわかる事が増えているなかで「俺はなんでも知ってるし一人でできるぜ」みないな有能感を持ちつつある中、現実としては“できない自分”が見えてきて、まだ受け入れられないのだろうなぁということ。

家族の中で1番年下で、みんなが息子のいいように譲ってあげる状況があったことに加え、最近は自分の好きな分野の知識が本当に深くなっていたり、社会のルールや知識に敏感だったり、そして今まで苦手分野で何かしら手伝ってもらっていた工作や身支度も1人でできるようになっていて、自信もプライドももっている彼。

でも、実際に社会に出ると、現実にぶつかる。

現実では勝てない、知らない、できない、1番じゃない、ことに気付くんです。

そういう“できない自分”を知るのは、自信やプライドが傷つくんですよね。苦しい思いをするんです。

とても必要なことなんですけどね。

こどもの頃って、誰しも“有能感”、つまり「自分はなんでもできるんだぞ!」と思う時期があるように思います。

そこから社会の中で「できない自分」と出会って、そんな自分も認めて受け入れていく過程は、大人になっても重要。

でも、少なからず受け入れられるようになるには、痛みを伴いますよね。

大人でも、「なんで自分はこんなにできないんだろう」と思うと、つらいですもんね。

なので、彼は一つ大人になっていく途中だと思ったのが1つ目の理由。

そして、私にはもう一つ思い当たる節がありました。

二つ目の理由、それは、最近一緒に過ごす時間が減っていた、ということ。

6月に店舗をオープンさせて、4か月ちょっと。

ここ最近の私は、店舗の集客や経営のあれこれに加えて、あそびのアトリエの運営、小学校のPTAに幼稚園のサークル活動、家事と育児、正直かなり予定を詰め込んでいて、少し余裕がなかったんですよね。

経営を軌道に乗せるために、土日も仕事の予定を入れることが増え、今まで夜はこども達と一緒にベッドに入っていたのに、今は「このあとやりたい仕事があるから、今日は二人(娘と息子)で寝てね」と言って寝室をあとにしたり、こども達が自由に遊んでいる間に作る料理の合間に片耳イヤホンで経営についての動画を聞き流していたり…と、明らかにこども達に目や耳を向ける時間が減ってしまった。

もちろん、ご飯を食べている間やお風呂の時間、寝る前の支度中など、ちゃんと向き合って会話する時間もとっていたけれど、こども達からすると「ママ忙しそうだな」と思うことが増えていただろうなと感じました。

一緒に過ごす時間が減ったけど、普段から娘も息子もよく笑っているし、休みの日はおばあちゃんやパパと楽しく過ごしていそうだし、夜も「ママお仕事頑張ってね」と二人で寝付いてくれていたので、大丈夫って思いたかった私の甘えが出ている気がしました。

特に、「最近些細なことで泣くようになったな」と感じていたなら、対処するべきだったな、と反省。

幼稚園の先生にもそのように伝え、先生からも「園でも様子を見ていきますね」とおっしゃていただきました。

環境の変化について共有して、「今この子はこういう不安な気持ちをもっているかもしれない」とわかって見守っていただけるのは、本当にありがたいなぁと思います。

そんなこんなで、ちょっと反省しつつの帰り道。

手をつないで歩いているときに、「最近、ママと一緒に過ごす時間が少なくて、寂しかった?」と聞いたところ、息子は下を向いたままうなずきました。

それ以上息子は何も言わなかったけど、私は息子をちゃんと見つめて「そっか、寂しかったんだね。ごめんね」と謝ったのでした。

息子は、もう一度下を向いたまま頷いてくれました。

少し早めの夕飯を食べながら、娘にも「最近、ママ忙しそうで寂しかった?」と聞いてみると、「うん」とまっすぐな返事が返ってきました。

あぁやっぱりか。と思って「ごめんね」と目を見て謝ったところ、「かんちゃん(息子)にもだよ」と言われ、「そうだよね、ごめんねかんちゃん」ともう一度息子の目を見て謝罪。

そのまま暗い雰囲気になるのも嫌だな、と思って、謝ったあとに「お母さん、二人にさみしい思いをさせちゃったなぁと反省しています!」と宣言。

そして、「だけど、明日はお店を開けたいんだ。だから、明日は一緒におでかけできないけど、明日二人(娘と息子)はお休みだし、今から好きなことしよう!」と伝え、息子の「ママと一緒に電車見たい!」、娘の「昨日宿題が終わらなくて見れなかったクイズ番組をTVerで観たい」という要望を叶えることに。

夕飯後に少し大きな駅の周辺をドライブして電車を見つけ、帰ってきてからゴロゴロとクイズ番組を見たのでした。

(LINEやインスタグラムのメッセージ、お返しできなくてごめんなさい!)

この、たった一回での行動で、今までの全部がチャラになることはありません。

これからも、生活の中でこどもたちの想いを、ちゃんと私が見ないといけない。

それでも、お互いが思っていることを伝えあって、修正する機会があるのは、私にとってとても大切な時間でした。

今回のように、母親として、できない自分をダメだなぁと思うことも結構あります。

間違えちゃったな。出来てなかったな。反省することも、たくさんあります。

育児書や保育書にかいてあるような完璧な対応を、いつでもとれるわけではありません。

でも、誰だって間違ったり、できなかったりするからこそ、こどものお手本になれるんじゃないかなとも思うんですよね。

こどもが間違えたり失敗したり、感情的になったりするのと同じように、大人だって間違えるし失敗するし感情的にもなる。

そして、大人だからこそ、その後どうしたらいいのか、見せることができる。

完璧な大人しか近くにいなかったら、それこそ、こどもは失敗することも間違えることも感情を親にぶつけることも怖くなるんじゃないかと思います。

だから、今日はこどもたちに謝れて、良かったなと思っています。

「寂しい思いをさせて、ごめんね」ってちゃんと言葉にできて、良かったです。

話は少し戻りますが、些細なことで泣いてしまう息子のこと。

きっと彼は今、成長している最中。あと少しで小学生だしね。

成長している時って、不安定になるのは当然なんですよね。

今までの状態から変わっている、という事ですから。(大人だって、生活ややり方を変えなきゃいけない時って、不安ですもんね。)

そこで大切なのは、“不安定にさせない”ことではなくて、“不安定を支えるセーフティーゾーン”になることだと思っています。

成長するときの不安定って、ゆらゆら揺れながらも自分でバランスを取る練習でもあります。

綱渡りをイメージしていただくといいかもしれないですね。細いロープを渡ろうとしているとき、右に左にバランスを取りながら進んでいく。

綱を渡らないといけないけど、怖いとき。

「渡らなくていいよ」というのではなくて、「落ちてきても絶対受け止めるから大丈夫だよ」って隣に人がいてくれる。

そんな安心感が、こどもが成長するときに必要なんだなって、思います。

今彼はゆらゆら揺れている。私が思っていたより、今の彼には私の存在が必要だったんだと思いました。

今回の「些細なことで泣く」という現象は、私が、息子の綱渡りから離れすぎた、というサインなんだと思います。(ちゃんと現象としてだしてくれてよかった!)

だから、私も反省反省。

少し彼のそばで、目と手と心と頭と時間を使って、見守っていこうと思います。

普段の子育ての中で、「できてないな」「また失敗しちゃったな」そんなこともあると思います。

今回のブログで、少しでも気持ちが楽になったらいいな、と思っています。

もし、苦しい気持ちが消えなかったら、ぜひLINEでもDMでもくださいね。一緒にやっていきましょう^^

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11月3日(金)22:00~

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