おもちゃ屋店主のacoです
精神保健福祉士×保育士の店主が綴る 仕事と子育ての話
おもちゃ屋さんへの道

失敗を学びに変えられた理由

こんにちは

にじのおもちゃ屋レーゲンボーゲンの店主小池です。

年明けにオンラインショップを始めたころは、自分を「おもちゃ屋」であると名乗ることも恥ずかしかったけれど、半年近く経って少しずつ「にじのおもちゃ屋レーゲンボーゲンの小池です」というのに慣れてきました。

ブログの更新がなかなかできないでいましたが、これからはまた更新ペースを上げられたらと思っています。

先日、フレスポ稲毛で『おしゃれ市フリーマーケット』というイベントに参加してきました。

レーゲンボーゲンとしては3回目の移動販売、家族連れのお客さんも多いと思っていた場所なので、たくさんのお客さんと出会えることを期待していたのですが…

なんと、売り上げゼロ。

周りのお店では、お客さんが買い物をしていくのに、自分のお店は全く売れない。

さすがにちょっとショックでした。

主催者さんに売上報告をするも、「これやばいよ、どうしちゃたの!?前回は結構いい売り上げだったのに!」と驚かれてしまいましたが、「こういう日もありますよね~」と苦笑い。

でも、「こういう日もある」「運が悪かっただけ」と思うだけでは、いけない気がしました。

そう、絵本のもったいないばあちゃんだって「転んだのに、なにも捕まないで起き上がるなんて、もったいない!」と言っていたはず!

“ここから学べることがあるはず。何より、今日だって売り上げこそなかったけれど、子どもたちの反応はとても良かったのだし、商品自体は絶対に良いものなのだから。”と、心を落ち着かせて考えることに。

そこから考えたのは

  1. “フリーマーケット”という言葉から、“中古”“安い”というイメージをお客さんが持ったうえで品物を見ている事。(実際に先日は、古着や中古小物を売っている人が半数程度。)
  2. ハンドメイド販売の多い会場では、その場でしか出会えない“一期一会”な感じを楽しむお客さんが多い事。
  3. 小売業であっても、お客さんからはわからないため、“既製品”→今じゃなくても買える、“中古”もしくは“転売”のイメージ→安心できるお店から買った方が良い、と思われた可能性がある
  4. 商品の良さが伝わっていない

ということでした。

“マルシェ”というと少しイメージが変わりますが、基本的には“一期一会”の素敵な作品があるかも!というワクワク感をかんがえると、ネットで検索すれば出てくる商品は、やっぱり魅力が半減するのかなという気がします。

では、ここからどうやって軌道修正していくか。

  1. 出店場所を再検討する
  2. 商品数を絞って、ワークショップメインにする
  3. ハンドメイド商品を販売する
  4. 思い切って、販売の形式を移動販売から店舗型に変える

自分がやりたい方向を考えながら、どう軌道修正していくか。

そもそも、移動販売をしたいと思ったのは、実際におもちゃに触れてほしいと思っていたからです。

日本のおもちゃ市場では、キャラクター商品や電動のおもちゃが溢れていて、本当に長く使えて、子どもの発達も自然環境も考えたおもちゃって、なかなか触れ合う機会がないんです。

インターネットで検索すれば、いくらでも良質なおもちゃと出会えるけれど、実際に触って遊んで、子どもの心の動きをみてほしいと思っていたから、移動販売が良いと思っていました。

だから、これから自分のやりたい事と、お客さんが“嬉しい”“ありがとう”と思えるやり方を見つけていければいいなと思います。

売上ゼロ。

これは確かに失敗なんだと思うけど、そこから学びを得られたのは、自分の目標がちゃんとあるからなんだろうなと思います。

本当に自分がなりたい人、どんな環境にいたいか、どんな生活を送っていたいか。

そこにただりつくまでは、“全てのことはただの通過点”と思えたら、失敗も経験と思えます。

↑前回の投稿。自分の人生において、最終目標を決めることをかいてみました。

そして、もう一つ大切な事。

それは感謝の気持ち

売上はゼロだったけど、実はたくさんのお子さんがおもちゃで遊んで行ってくれました。

家族の買い物の待ち時間に、お絵描きを描いていってくれたり、積み木で遊んでくれたり。

ぐずぐずしていたお子さんが、ちょこんと座ってお絵描きを始めたら、すっかりご機嫌になって帰ってくれたこと。

積み木を使って、たくさんの物語を聞かせてくれた子と出会えたこと。

子ども達って、やっぱり遊びの天才。パワフルだし、個性的だし、自由。

その時間は、私にとって本当に楽しくて、嬉しい時間でした。

遊びに来てくれて本当にありがとう!そんな気持ちになりました。

そして、そんなお子さん達の様子から、ペットボトルのお水や、ハンドメイドのリボンをいただいたり、売上はゼロだったけど、“ありがとう”の気持ちを受け取ることができました。

それにも、心から感謝です。

ハンドメイドでもないし、個人の中古販売でもない、ただの小売業を出店させてくれるおしゃれ市の主催者さんにもいつも感謝です。

そして、そこで出会えた素敵なハンドメイド作家さんや出店者同士のご縁、これも本当に恵まれていて、心から感謝感謝。

ありがとう、ありがとう、心の中でたくさんつぶやいたら、気持ちが晴れて、また明日から試行錯誤を頑張れそう、そんな気持ちになっているのでした。