子どもにとって、耳にする音は、できるだけ美しいものであったらいいな、と個人的に思っています。
体は食べたものでつくられる。 心は聞いた言葉でつくられる。 未来は話した言葉でつくられる。
そんなことを、どなたかがおっしゃっていた気がしますが、言葉だけでなくて、普段聞いている音も心をつくるもになると思っています。
お母さんの声、昔聞いたチャイムの音、家のドアの閉まる音、化粧ポーチをがちゃがちゃする音、言葉だけでなくて、音そのものに、懐かしい気持ちになったり、優しい気持ちになったりすること、あると思います。
今回は、ドイツのゾノア社のメタルフォン(鉄筋)のご紹介ですが、これはお子さんにより音楽に親しんでもらえるような、大人の本気が伺えるおもちゃです。
“子どもが使うものだから”“すぐに飽きちゃうものだから”という理由で、安価なものや、人気のキャラクターがついたものを選ぶこともあると思いますが、このメタルフォンは“本物の音楽を子どもに”という思いが本当によくわかるのです。
おすすめする理由は、やっぱり音。
子ども向けの楽器ですが、本当に本格的なきれいな音をしています。
ばちでたたくと、のびやかな音がお部屋に広がります。
これ、必ず子どもが振り返ります。
そして、どんな順番で音を出しても、不思議と素敵な音楽に聞こえてしまうマジック。
これがあれば、大抵どの子も名作曲家になれます。本当に。
子どもに決して媚びないけれど、子どもが抱く音楽への興味を閉ざさない優しさ。
優良なおもちゃって、本当に寛容だなぁと実感します。
鍵盤は、一つ一つ手作業で調律されているそうですよ。びっくり。
作り手さんの、子どもに本物の音を届けたいという思いが、手に取ってわかります。
うちは音楽習う予定ないから、とか、
うちはクラシック音楽苦手だから、とか、
そんなこととは関係なく、ぜひ一度お子さんと聞いてほしい音色です。
遠いドイツから、日本の子どもたちへ、本物を届ける大人の思いがきっと届くはずです。