おもちゃ屋店主のacoです
精神保健福祉士×保育士の店主が綴る 仕事と子育ての話
大好きなおもちゃの事

ここから「ルール」が始まる。

今日は、私の大好きなカードゲームのお話をしてみます。

ここ最近は、カードゲームも色々な種類が販売されて、大人が遊んでおもしろい!というものもたくさん見られるようになりました。

私が子どものころは、トランプやUNO、かるたが一般的なカードゲームでした。

カードゲームって、経験や知識・知恵がある人が勝ちますよね?

そうすると、親戚の中で一番年下だった私は、なかなか勝てない。いつも悔しい思いをすることになりました。

しかし、ここで紹介する「バルーンズ」は、運で勝敗が決まります。だから、一番年下の子が大人に勝つ、なんてことも普通に起こります。

遊び方を簡単に説明しますね。

まず、持ち札はこの5色の風船。ランダムに一人5枚配ります(1色1枚ではなく、ランダムで大丈夫!)

次に、アクションカード。それぞれの風船が割れる様子が描かれています。

持ち札を配ったら、アクションカードを裏面にして中央に重ねておきます。

アクションカードをめくると、どんどん風船が割れていきますが、最後に多く風船が残っていた人が勝ちです。

そして、このゲームには最強カードがあります。

その名も、「マミーカード」!!

このマミーカードが出てくると、割れた風船を一つ復活させることができます。

これって、実際に風船がなくなったり、大切なおもちゃが壊れたときに、お母さんが直してくれたりする安心感を再現してる感じがして、とても好きです。困っているときに、近くにいるお母さんが助けてくれる、そんな優しさがさりげなく詰まっている。とっても素敵。

さて。

このカードゲーム、小さい子が大人に勝てることだけが楽しい遊びではありません。

3歳というと、今まで個人遊びが中心だった子どもが、友達などと集団遊びに発展する年齢です。

集団で遊ぶということは、社会でのルールを覚えていかなくてはなりません。

カードゲームは、順番を待つこと、共通のルールを守らなければならないこと、相手をよく見ること、など社会で必要な要素が、ふんだんに盛り込まれています。

勝つこともあれば、負けることもある。そんな悔しい経験も、嬉しい経験もできます。

自分が勝った時に、負けた相手がどんな顔をしているのか、見ることもできます。

そして、それが遊びの中のことだから、心の傷になりにくい

負けても大丈夫。そして、自分でも年上の人に勝つことができる!

シンプルなゲームなので、大人だけでやるには、ちょっと面白みが足らないと思いますが、カードゲーム入門にはうってつけ。

そして、この「バルーンズ」では、風船で色の名前を言ったり、数を数えたりという、基本的な知識も遊びながらつけられます。ゲームなので、自然と「青い風船が割れちゃったね」「赤い風船が残っているね」など、会話のなかで覚えていくことができます。

おそらく、色の名前や数の大小って、「これが赤だよ」「これが3という数字だよ」と言って教えるより、会話や遊びの中で自然に身についていることの方が多いと思います。

ゲームを通して、自然に会話が生まれる。そこから、その言葉を実体験として自分のものにしていく。

こういった積み重ねが、幼児期には大切だと思います。

ちなみに、ここまで書いておいて、大変申し訳ないのですが、この「バルーンズ」今はリニューアルして、パッケージや絵が少し違っております。最新版をお届けできず、申し訳ないのですが、また仕入れたらこのブログに追記させていただきますね!