おもちゃ屋店主のacoです
精神保健福祉士×保育士の店主が綴る 仕事と子育ての話
おもちゃ屋さんへの道

公務員退職を家族が認めてくれた理由。

こんにちは。公務員を辞めて、おもちゃ屋さんになる夢に挑戦中の小池です。

前回は、自分の中で公務員を辞めようと決めたことについて、お話しました。

今回は、家族に公務員を辞めることについて、どうやって認めてもらえたかについて、お話してみたいと思います。

公務員を辞めるとなると、家族から反対されることもあると思います。私も、少なからず反対された一人です。

私が、公務員を辞めるといった際に、家族がどのように認めてくれたかというと、いくつか理由があった気がします。

一つ目は、再就職に有利な資格を持っていたこと。

私は、国家資格である社会福祉士・精神保健福祉士・保育士の資格を持っています。これらは、学生時代に福祉系の大学に通っていた際に受験資格を取得し、国家試験を受験して取得したものです。

これ以外に、社会人になってから、福祉住環境コーディネーター2級の資格も取得しています。

大学進学において、福祉に興味があったことは、今となってとても大きな財産です。

これらの国家資格があることで、起業がうまくいかなくてもどこかで働く可能性がかなり高く、これは家族にとっては大きかったようです。「ダメでも、またどこかで働くことはできるよね」って。

2つ目は、貯金です。

結婚してから、コツコツと夫婦で貯めてきた貯金。住宅ローンの繰り上げ返済も予定しながら、子ども二人の教育資金も必要です。

それらを考慮しても、数年は私が無収入でもどうにかなるくらいの額を貯めました。

この貯金がなくなるころまでに、起業でやっていく目途をつけなくてはなりませんが、家族としても、無収入であることのゴールが見えていれば、「ここまでなら、やってみていいよ」と言えるのかな、と思います。

3つ目は、あらかじめ起業のための勉強を始めていたことです。

私は、公務員時代から、創業者向けのセミナーや、起業の説明会に足を運んでいました。

家族には、一番最初に「いつか公務員を辞めて、保育事業をやりたい」と伝えてありました。これを伝えるのも、結構勇気がいります。

でも、家族がいる以上、家族に一番理解してもらわないことには進みません。

その時は、まだ“いつ公務員を辞め”て、“いつ事業を始める”のか、はっきりとはしておらず、“起業の準備が整ったら、公務員を辞めて保育事業をする”としていた気がします。

家族としても、保育事業といっても、どんな仕事をするのか、それくらい収入が見込めるのか、出費がどれほどなのか、家事や育児はどうするのか、という不安を抱えることになります。

なので、家族からこのような質問を受けたときに答えられないのは、準備不足だと思っていました。

そのために、事業計画の立て方や、税務・労務、マーケティングなどなど、自分で起業後の生活について具体的にするべく勉強しました。

いつ起業するか時期は不明でも、「やりたいことがあるんだな」という姿勢が見えれば、家族に本気度が伝わります。

家族内での家事育児分担の割合だったり、家族の価値観で、いろいろ相談条件が変わるとは思いますが、私が家族を説得するうえで、重要だったことを書いてみました。

漠然と「公務員を辞めたいな」と思っていたころには、公務員を辞めても私にできることなんてない、とネガティブに思うことのほうが多かったのです。

でも、よく考えてみれば、実際は生きていくための手段(資格やスキルなど)があったり、少し行動してみる(セミナーなどへの参加)ことで、人脈が広がったり、実際に転職・起業するための道筋が見えてきたりしました。

公務員を辞めることを推奨しているわけではありませんが、他にやりたい事があるのであれば、少しずつ行動してみる勇気を共有出来たらうれしいです。