3歳の息子の手にすっぽり収まる、このらっぱ。
我が家は赤いらっぱですが、色違いで青とクリア(木目のまま)がありました。
もちろん、ラッパなので吹けば「ぷー」と鳴ります。
そして、円の大きく広がっている方は、緩やかにカーブしてへこんでいて、こちらからは吸うと音が鳴ります。
でも、最初このラッパを子どもに手渡したときは、“吹く”ことで鳴るとは知らないので、口に当てては“なんで鳴らないの?”と不思議そうにラッパをのぞき込んだり、“音を鳴らして”と私に渡してきたりしていました。
吹けば鳴る、という仕組みがわかるまで、試行錯誤。
実は、最初はうまく使いこなせずに、放置されていることもありました。
きれいな色なので、コロンと転がっているフォルムがおもしろく、最初は転がして遊んでいたように思います。
でも、吹けば鳴ることを知ると、なぜかとっても楽しそうに、あっちでぷーぷー、こっちでぷーぷーと鳴らしています。
大人からすると、その音ずっと鳴らしてるとうるさいんですけど?というほど、なぜか音が鳴るたびに爆笑していた息子ですが、実は、らっぱや笛には子どもの口周りの筋力を鍛える効果もあります。
2歳~3歳ころから、たくさんの言葉を覚えて、おしゃべりしてくれるようになります。
でも、まだ口周りの筋力が弱いと、どうしても発音がうまくいかなかったり、言い間違えたり(とうもろこしを、とうもころしって言っちゃう的な)することが多くあります。
それから、前歯の生え変わりの時期など舌が前に出やすくなることで、口がぽかんと空いてしまって、口呼吸になりやすい場合、口をしっかり閉じるためには口周りの筋力が必要となります。
風船を膨らませたり、らっぱを吹いたりすると、自然と口周りに閉じる力が加わるのがわかると思います。
これにより、自然と発声や呼吸の発達を促してくれるという、隠れた魅力の持ち主です。
このらっぱ、吹く息の強さも少し必要です。
簡単に鳴ってしまえば、“どうしたら音がなるんだろう?”“自分も音を鳴らしたい”という子どもの気持ちを引き出すことも、しっかりと唇でらっぱをとらえて大きく息を吐くという動作もできないからだと、私は思っています。
ただ、実際は“この口周りの筋力を~”なんて、子どもはみじんも思っていませんし、これによって早くおしゃべりができるようになるとか、そういうことをウリにしているものではありません。
やっぱり、音がするのが、おもしろいんです。
子どもってらっぱや太鼓など、音の鳴るものが好きですよね。
らっぱや太鼓など、音の出るおもちゃって、ふーっ!って強く吐いたり、力強くたたいたり、何かエネルギーを発散できる感覚が子どもの中であるのかな、という気がしています。
このらっぱ、とてもシンプルな作りで、見た目も使い方もシンプルですが、実際に音を鳴らす仕組みを発見したり、音を鳴らすために大きく息を吐いたり、その時らっぱをしっかり唇でおさえたり、、、と結構たくさんの動作や気付きのある、深いおもちゃだと思います。