本日は、2021年7月30日。
東京オリンピック2020真っ只中です。
ついつい、テレビをつけっぱなしにしてしまう生活が何日も続いていますが、スポーツって面白いなって改めて感じております。
さて、そんな私が今日どうしても書きたかったのは、「アナベルとふしぎなけいと」という絵本のお話。
夏なのに、毛糸の話。
<以下、ネタバレを含みます!>
アナベルは、ある日一つの箱を見つけます。
そこには、カラフルな毛糸が入っていました。
つかってもつかっても、なくならない不思議なけいと。
アナベルはたくさんの編み物をします。そして、それをたくさんの人へ贈ります。
なかには、彼女のことをちょっと否定的な目で見る人もいいますが、彼女はそんな人たちにもけいとで編んだ
セーターや帽子をプレゼントします。
そして、みんな幸せになっていきます。最初は否定的だった人も、みんな幸せになります。
モノクロだった町が、アナベルの不思議な毛糸でどんどん変わっていきます。
そこに、一人の王様が現れるのです。
「その毛糸を売ってくれ」と。
いくら高額な値段を言われても、アナベルはその毛糸を売ることはありませんでした。
すると、王様はその毛糸の箱を盗んでしまうのです。
ただ、自分の国に戻った王様が盗んだ箱をあけると、毛糸はありません。
怒り狂った王様は、こんな呪いをかけて箱を海へ投げ捨てるのです。
「娘よ、お前はこの先 一生 しあわせになることはないであろう!」
箱が海を渡って、アナベルのもとに戻ってきました。
どうなったと思います??
「でも」
「ほら、アナベルは しあわせっだった。ずっとね。」
こうやって、絵本は終わるのです。
アナベルは、そんな呪いになんて、全くかからないのです。
その日から、ずっとアナベルのことが忘れられません。
生きていると、誰かから思いがけない言葉をかけられて傷つくことも、ありますね。
この東京2020でも、選手への誹謗中傷が問題になっています。
どうか、アスリートのみなさんが、そんな呪いに負けずに、ずっと幸せでいてほしい。
アスリートだけでなくて、全ての努力している人が、こんな呪いにかからずに、ずっと幸せでいてほしい。
心から、そう思います。
アナベルのように、あなたの努力がたくさんの人に幸せを与えていると、信じています。
どうか誰かの呪いになんてかからず、ずっと幸せに暮らしていてください。
絵本の著者は、バーネット・マック氏。
イラストは、クラッセン・ジョン氏。
翻訳は、なかがわちひろ氏。